前期損益修正益
前期損益修正益とは、前期以前に計上した損益の修正による利益をいいます。
具体的には、前期以前に計上した減価償却費(過大)の修正額、前期以前に貸倒損失に計上した売掛金等の入金額などがあります。
①倉庫にあった商品300万円が期末在庫に計上されていないことが判明した。
(借方)商品3,000,000 | (貸方)前期損益修正益3,000,000 |
②前期に計上した建物の減価償却費が500,000円過大であったため修正した。
(借方)建物500,000 | (貸方)前期損益修正益500,000 |
③前期に貸倒処理した売掛金300,000円が今期になって預金に入金された。
(借方)預金300,000 | (貸方)前期損益修正益300,000 |
ここでは前期損益修正益を例示しましたが、前期の費用の過少計上(減価償却費の過少計上・仕入れの過少計上など)で当期に修正する場合は前期損益修正損の科目に計上します。