投資有価証券
企業が余裕のある資金によって、他社の「株式」を購入したり、10年満期の国債などの「債券」に投資するなどした場合の「株式」「債券」を有価証券といい、これら有価証券のうち、主に1年を超えて長期間投資する目的の有価証券を「投資有価証券」といいます。
①当社は、A社株式(上場していない株式)を1,000,000円で購入して、現金1,000,000円を支払いました。このA社株式は1年を超えて長期間保有する目的です。
(借方) 投資有価証券1,000,000 | (貸方)現金1,000,000 |
②(①の株式を取得してから数年後に)A社株式を1,200,000円で売却して、現金1,200,000円を受け取りました。
(借方) 現金1,200,000 |
(貸方)投資有価証券1,000,000 (貸方)投資有価証券売却益200,000 |
①では、資金を投資して有価証券であるA社株式を取得し、1年を超えて保有することとしたので「投資有価証券」を借方に、②では、この「投資有価証券」を売却して、企業から「投資有価証券」が消えたので貸方に記帳されます。
「投資有価証券」は、有価証券台帳などによって管理され、どのような種類や銘柄の有価証券を取得・売却したかを数量や単価(時価)などを記録して一覧できるようにして、管理を行うことを目的として作成されます。