我が家もデジタル(長岡支部 髙野会員)
ようやく我が家もデジタルテレビに買い換えることになった。早速なじみの電気屋さんが新しい大型プラズマテレビを持ってきた。我が家のブラウン管テレビを見て、一言「懐かしいね」と。なにやら時代に取り残された旧人類のような気持ちにさせられた。
テレビ設置というよりもパソコンの設置のように無線LANとつなげていった。早速大型のテレビを鑑賞し始めた。色々いじっていると、見たこともないようなボタンが増えている。インターネットテレビだ。もちろんYouTubeなどはパソコンで見ているのだが、我が家の明るいリビングでテレビを通して見るということは、インターネットテレビが公認され、お墨付きを得たような感覚を得た。パソコンで見ている程度では非公認なのだ。なにやら価値観が大きく変わった。世間ではデジタル移行で1年前からこの感覚の中で生きていたのかと思い、私はガラパゴス症候群と言われそうな感想を持った。
1990年以前に生まれた世代はデジタル移民だと言う。アナログ大陸からデジタル大陸に移民してきた世代だと言う。基本的にアナログ人間だから自然感覚でデジタル社会を生きてはいない。しかし、立っている場所はデジタル大陸なのだ。
税理士の仕事の中でデジタル社会を生かし切った活動を行っているだろうか。税理士業界はe-TAXをはじめとして、確実にデジタル大陸で生きていかねばならない。だが、相変わらずアナログ大陸での旧儀式をかたくなに守りきろうと涙ぐましい努力を行っているのではないだろうか。我々はすでにデジタル大陸で生活しているのだ。まず、この認識を感じるために環境を整えてゆくことが大切だと思った。
長岡支部所属 税理士 髙野裕