税務コラム

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「ダメダメ」と「良い良い」(長岡支部 髙野会員)

税法は法律だから、どのような場合に税金が課されるかを明確にしている。そのため、税法を執行する立場にある税務署の職員は、税法に書かれている通りに、「こういうケースは課税されます」と説明する。そんな説明を聞いて、税務職員と同じように税理士がお客様に「こういうケースは課税されます」と話をすると、お客様はなんだかその税理士の話が税務職員と同じ口調に聞こえてしまう。そこで、同じ事を話すにしても、見方を逆にして「こういうケースは課税されません」と話せば、お客様は安心する。

ひとは「ダメダメ」と言われると不安だらけになる。逆に「良い」と言われると安心する。人が誰かに相談する場合、「ダメダメ」としか言わない相手に相談にゆくだろうか。相談すると言うことは不安に思うことがあるからなのだから、より不安が増幅する相手に相談するより、安心を与えてくれる相手に相談したくなる。だから、税理士がお客様の相談に乗るときは「ダメダメ」ではなくてここまでなら「良い」というガイドラインを示すことが大切だと考えている。


長岡支部所属 税理士 髙野裕

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2013年04月

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