税務コラム

関信会広報部 編集長後記

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かんしんえつ 2012年3月

今年の冬は寒かったせいか、梅の花が今咲いている。桜の花は、どこか女性的な色香がただよい妖艶なものだが、梅は、空気が冷たく張り詰めた中で凛としている。旧暦で考えれば、今の時期に梅が咲いておかしくないのだが、暖冬が続いていたせいか、確定申告が終わるとすぐに桜の季節だと思いこんでいる。

昨年の3月11日の東日本大震災からもう1年たった。いまだ復興は進まず、行方不明者の捜索も続いている。税理士会では、例年どおりの税務支援に加え、震災に係る税務支援を支部や県を越えて行った。

平成23年分から年金所得者の申告が不要となった。その旨の書面が税務署から納税者に届いているのだが、例年同様資料を準備し申告にいらっしゃる方も多い。先日の新聞の投書欄には、「税務署に申告に行ったら行列ができていた」「インターネットを使えない人のことも考えて・・」とあった。

この時期に、日税連では新聞やテレビを使った広報を行い、関東信越税理士会もホームページ等で相談会場の案内を行っている。国税庁もテレビコマーシャルをしていた。今の税理士の仕事は、パソコンやインターネットなしには考えられなくなった。申告書を税務署まで提出に行ったことや郵送していたことは過去の話となった。しかし、それを当たり前のことと考えてはいけない。

今回の会報の中に「税理士」を知らない方が多いという内容の随筆があった。税務相談会場では「税理士会」の幟を使うようになったが、いまだに「税理士」は正しく理解されていない。会社経営者や個人事業者以外の方にも、税理士の存在意義を認められるような広報活動を桜の季節から始めたい。

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